未来ビジョン2030 は、持続可能で皆がHAPPYと感じられる未来を思い描いて共有し、その実現に向けたプロセスを考えながら、皆で連携していくプロジェクトです。
2030年は SDGsの目標と同じ年なので、SDGsも視野に入れながら検討を進めていきます。
SDGsとは「Sustainable
Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。
すべての人のための目標の達成をめざし、もっとも脆弱な立場の人々に焦点をあてます。
人間、地球、豊かさ、平和のための目標であり、国際社会のパートナーシップにより実現をめざします。
未来ビジョン 検討
未来を考えていくには、過去の延長で想定していくのではなく、これからの望ましい姿を描いていくことが大切です。
フォーキャスティングとバックキャスティング
変化を生み出していこうとするとき、現状からどんな改善ができるかを考えて、改善策をつみあげていくような考え方をフォアキャスティング(forecasting)といいます。それに対して未来の姿から逆算して現在の施策を考える発想をバックキャスティング(backcasting)といいます。
SDGsが目指しているような2030年の社会を実現していくためには、「現在の延長上に想定される未来を」を考えるのではなく、「望ましい未来の姿」をまず描くことが大切です。
失われた30年と言われた「平成」から、年号が「令和」に変わりましたが、これからは大変革の時代だと思います。
平成の後半の日本は比較的安定した時代だったと言えます。
リーマンショック後の不況、東日本大震災と原発事故、政権交代、三本の矢、・・・いろいろなことがありましたが、経済は緩やかに回復し、現状に満足する人の割合が高い時代でもありました。
いっぽう令和に入って、2020年はいきなり新型コロナウィルスというパンデミックが生じました。
これにより、経済は停滞し格差が拡大するとともに、産業構造の大変革を余儀なくされると思います。また、世界規模の格差の拡大や摩擦が大きくなる可能性もあります。
2030年までに影響しそうな要素を考える
この先の2030年に向かっては 様々なことが起き、激動の時代に入る可能性が高いと感じています。
その未来に影響を及ぼす要素を考えながら、これからどうなるか? どうしたいか?
さらに、どんな社会をつくりたいか? そのために何をするかを、一緒に考えていきましょう。
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上に挙げたなかで、【IT・情報化】【AI・自動化】【シェア経済】などは確実に起きるでしょう。
いっぽう、バブル崩壊、地震、財政破綻、株価下落、超円安、などは、起きるかどうかは分かりません。また、起きて欲しくないと考えている人も多いと思います。
ただ、「備えあれば憂いなし」と言いますから、いろんな事態を想定しておくことは価値のあることだと考えています。
世界においても、平和に向かうのか? それとも再び戦争に向かうのか? 国家は協調していくのか、解体されていくのか? ・・・いろいろな見方があると思います。
起きてしまってから、「想定外」と言いつつ対応に追われるよりも、起きる前からリスクに備えることが大切だと考えます。
では、未来に影響を及ぼしそうな要素にはどんなものがあるのでしょうか?
人々の働き方、暮らし方、それを支える社会基盤という、三つの領域について、グループ対話で考えてみました。
さらに、人工知能・高度情報化、自動化・ロボット、などの技術進化と、暮らしに対する意識の変化が、どのように影響するかを考えてきました。
このような対話から、個人として目指したい未来を、「はたらく」「くらす」「まなぶ」「社会基盤」の四つの要素で考えました。
その上で、全体として目指す姿を考えてきました。
”2030ビジョン”
皆が希望を持てる HAPPYで持続可能な国
自分や周りの人たちが生き生きと心豊かに暮らしHappyと感じられる社会
◆安心して暮らせる
◆互いを尊重するコミュニティ
◆生きがいと居場所がある
◆人として自由と尊厳がある
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その実現に向けては、次のような方向性が考えられます
● 競争 ⇒ 共創・共生
●消費文明
⇒循環文明
●経済最優先⇒人間最優先
●技術と人/自然との調和
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しかし、これからの大きく環境が変化する時代に、この目指す姿を実現するのは簡単ではありません。
そこで、未来にどのような変化が起きても「皆が希望を持てる Happyで持続可能な国」とするためのシナリオを考えています。